占星学 ユキコ・ハーウッド[Yukiko Harwood] 星の架け橋

占星学 ユキコ・ハーウッド オフィシャルWebサイト 星の架け橋

READINGS セミナー・個人鑑定

セミナーの趣旨

まず初めに。占星学の基礎知識をお持ちの方、どなたでもご参加頂けます。
本当はお会いしてお話したいところですが、イギリス南岸のここブライトンに住む私にとっては叶わぬ話。しかし昨今インターネットを使ってのセミナーが普及して、イギリスにいながら日本の方々とお話しできるという世の中になりました。

 特に、地方在住で本を片手に独学で占星学に取り組んでいらっしゃる方、あるいは関東在住でも育児家事が忙しく教室に通えない方にも、私がロンドンのCPA (The Centre for Psychological Astrology)で3年間、学んだことを画面上でお伝えできればと願います。
 CPAは、日本でも「土星」「占星学」などの翻訳本で紹介されている、ユング派の心理学者リズ・グリーンが主宰する心理占星学の専門校です。詳しくは「私の留学回想記」をご覧ください。

 ここで少し私なりの占星学観。「占星学って当たるの?」と聞かれたら、「その当たるとはどういう意味?」と聞き返します。未来の出来事を言い当てて、それがその通りになるかどうか。そういう意味では当たらないと思います。宿命はあると思いますけどね。何故なら過去に起こった出来事は変えようがないから。例えば日本で生まれたとか、5人兄弟の長男で生まれたとかですね。しかし未来は創造していくものだと考えます。未来を過去のせいにしないこと、が人間の自由意思の力。

 ホロスコープを読む作業は、過去の出来事に光を当て、「光を当てる。」とは恨み怒りに捉われず、深い洞察力をもって過去の出来事を理解するという意味です。
 そこから現在、自分が直面するテーマをつかむ。「内的な課題」です。さらに未来の青写真を描くクリエイテイブな力。「どこの会社に就職したら経済的に安全ですか?」といった目先の損得ではなくてね。こういったことを考える時、ホロスコープは自分の心の奥底と対話するための内的な道標を与えてくれる、と私は思います。

 ですからね。占星学教科書を丸暗記しても、いざホロスコープを読むとなると、一富士二鷹三茄子とはいかないのが実際のところ。「1室に火星のあるあなたは頑強な体の持ち主。スタミナがあり半面、好戦的。」と言われても、喘息持ちもいれば、いたって物腰の低い人もいるわけです。

 私達は「ホロスコープ」という紙の上から生まれてくるわけではなく、それぞれが違う民族の土壌の上で、そして異なる時代に、全く境遇の違う家庭に生まれてくるわけです。そのことはホロスコープには書かれていませんが、そこを無視すると「紙の上ではそのはずだけど。実際には当てはまらない。」ということがたくさんでてきます。

 そしてここが肝心。ホロスコープの中の太陽以下10個の惑星は単なる記号ではなく、12の神殿(ハウス)に住まう、人格を持った惑星の神々なのです。何故なら、その天体が発見された時、人間はギリシア神話の神々の名をその天体に託したから。思いをこめたわけです。
 例えば、この神殿(ハウス)には「美と愛情の女神アフロデイーテ(金星)」がいて、その真向いの神殿(ハウス)には「冥界の神ハデス(冥王星)」が住んでいる。いわゆるオポジションですね。するとこの二人の神様の間にはどういうやり取りがなされるだろう。どうそれば両者が歩み寄って手をつなぐことができるだろうか。この二人の神様ばかりでなく、他にも8人の神様がそれぞれの神殿で物申す。何を訴え、何を願うのだろうかと10人の神様の願いを紡いでいくのが「自分の願いを知る」ことであり、「ホロスコープを読む」行為なのです。

 同じ惑星の配置を持っていても、その表れ方は十人十色。ホロスコープの解釈も玉虫色に変化していきます。紋切型の「お料理レシピ」からはなれて、自分なりの「人生を見る目」「ホロスコープを観る目」を育てていくことが、このセミナーへの私の願いです。